内装から外構まで住宅あれこれ
 

防煙垂壁の効果について解説します

防煙垂壁とは、火災などの際に煙の移動を防ぐ下り壁のことを言います

この壁がなければ煙が一気に広がってしまい、火災の時の被害が大幅に拡大されています。

そこで原則として500平方メートル以内に区画することが求められます。

ただし、防煙垂壁があることによって町の区画が限定されてしまうことに配慮し、区画面積を緩和できることが避難安全検証法によって規定されています。

家事が起こると一酸化炭素をはじめとする様々な有毒ガスが充満します。

それらは放っておくと廊下や上層階へと流動していきます。

防煙垂壁があると一時的に遮断できるため、避難に必要な時間を確保することが出来ます。

あくまで一時的な遮断であって永続的なものではありませんが、この時間差が生死の分かれ目となります。

防煙の基準はまず天井から50センチ以上となっています。

材質に関してはある程度幅がありますが、ガラス製となっていることが多いです。

これは視界を妨げないためであり、煙を防ぐためには他の材質でも問題はありません。

ダイニングキッチンなどでは日常的に料理の際の影響を防ぐために、火事とは関係なく壁を作ることがあります。

しかし、これはあくまでお店の話であって、一般の家庭でそこまで大がかりなものはありません。

火災の影響を防ぐ設備については建築基準法で規定されています。

自分の建物だけでなく、周りの建物への被害を防ぐためにもこういった設備が重要となるといえるでしょう。